べんきょうしよう

映画と音楽とアイドルと

【音楽】3月31日坂本真綾好きな曲ランキング

毎年今好きな彼女の曲を書くだけのブログです。

去年のはこれ。

 

yama51aqua.hatenablog.com

 

 
 
10.たとえばリンゴが手に落ちるように(3rdミニアルバム『Driving in the silence』収録) 
たとえばリンゴが手に落ちるように

たとえばリンゴが手に落ちるように

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大好きな冬のアルバムから。 「きみはどうしたい?」という問いかけを反芻しています。

 

 

9.パイロット(2ndアルバム『DIVE』収録) 
パイロット

パイロット

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この曲は特に映画のような情景が浮かぶので好きです。

 

 

8.猫背(『シングルコレクション+ ミツバチ』収録) 
猫背

猫背

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 去年も選んだ気。岩里祐穂×菅野よう子×坂本真綾という魔法について、いつまでも考えています。

 

 

7.まきばアリス!(4thアルバム『少年アリス』収録) 
まきばアリス!

まきばアリス!

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好きな哲学がつまりまくっています。 

 

 

6.CLEAR(27thシングル『CLEAR』収録) 
CLEAR

CLEAR

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 最新シングルが好きなのっていい。聴いているとなんだかある友達のことを思い浮かべます。

 

 

5.なりたい(8thアルバム『シンガーソングライター』収録)
なりたい

なりたい

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誕生日のうた。今"新しい闘い"の気持ちなのかもしれません。

 

4.光あれ(4thアルバム『少年アリス』収録) 
光あれ

光あれ

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人気曲の1つ。私は最近人の年齢というものを考えてしまうのですが、この曲は彼女が私と同じ年齢の時に書いたもの。今だから感じる気持ちがあります。 

 

 

3.DIVE(2ndアルバム『DIVE』収録)
DIVE

DIVE

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私は彼女のアルバムの中でも『DIVE』が群を抜いて好きなのですが、その表題曲。この曲を聴いたまま溶けて何もわからなくなってしまいたいと思う瞬間があります。

 

 

2.I.D.(2ndアルバム『DIVE』収録) 
I.D.

I.D.

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私のオールタイムベスト。 なんとなく毎年手帳にこの曲を挟んでいます。

 

 

1.僕たちが恋をする理由(2ndミニアルバム『30minutes night flight』収録) 
僕たちが恋をする理由

僕たちが恋をする理由

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 ”君の哲学に触れるとき 一番好きな自分になる"という一節が本当に好き。最近、人の哲学に触れて、好きな自分を見つけて、それが生きていくことなのかもって思ってます。坂本真綾という歌手は、ずっと哲学について歌っているのだなと、今の私は感じています。

 

 

ということで。好みは去年と同じところも、違うところもありますが、続けてやってみると面白い。

坂本真綾さん、お誕生日おめでとうございます。歳を重ねる度に素敵になっているので、私もあなたみたいに歳を重ねていきたいなとほんとうに思っています。生きることって楽しいのかもって、少し思える。

 

 

【音楽】2017年ベストアルバム

10.・・・・・・・・・『 』

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9.V.A.『ウルフルズTribute~Best Of Girls Friends』 

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8.17歳とベルリンの壁『Reflect』

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7.ねごと『SOAK』
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6.YeYe『MOTTAINAI

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5.ベイビーレイズJAPAN『THE BRJ』

 

 

4.PUNPEE『MODERN TIMES』

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3.三浦透子『かくしてわたしは、透明から始めることにした』

 

2.ふくろうず『びゅーてぃふる』

 

 

1.YUKI『まばたき』

まばたき 

 

 

 

 

 

【総評】

なんとなく毎年選んでいるんだけど、今年は特に自分が好きかということを考えながら選んだ。ランキングに入っていないものも含めてタイトなアルバムが多かった印象がある。⑩『 』(タイトルはないらしい)もタイトなコンセプト・アルバムだった。都市のノイズと音楽のノイズ、そして人々のノイズ、アイドル。アルバムだけでTOP10入りするかは微妙かもしれないが、2017年を象徴する作品の一つだったように思う。⑩もそうだが、⑧『Reflect』も素晴らしいシューゲイザー・アルバムだった。90年代後半の音楽が好きな人とかはハマるかも。今年はシューゲイザーも多かったかもしれない。

自分なりにランキングが決まりかけていた頃に⑦『SOAK』ねごとがこれもまたタイトなアルバムで殴り込みをかけてきた。ねごとを出始めの頃何かがもっとまっすぐ評価していたら今のシーンは変わっていたかもしれない。どこまでも真摯に作ってあると思うけど、売れないだろうなぁ。⑥『MOTTAINAI』もしっかりしたアルバムだった。YeYeは枚数を重ねるたびに好みになっている。

そういうカッチリしたアルバムと反対に、今年はカバーものもビビッときた。選外のものだとストレイテナーのも好きだったけど、トリビュートから選ぶなら⑨『ウルフルズTribute~Best Of Girls Friends』。ウルフルズの曲を女性が歌うというコンセプトはこれ以上ないってくらい最高だ。想像してニヤニヤする通りのカバーが聞けてやっぱりニヤニヤする。全部気に入っているのだけどチャットモンチー「かわいい人」ふくろうず「バンザイ〜好きでよかった〜」阿部真央「ええねん」が特に好み。③『かくしてわたしは、透明から始めることにした』ひっそりと出た三浦透子のアルバムもカバー集。演じるときのあの空気感のまま歌われるサニーデイ・サービス「東京」とフィッシュマンズ「いかれたBaby」はずるい。女優のキャリアもこれから駆け上がっていくだろうから、後々こんなのあったの、とニヤニヤするアイテムになりそう。

アイドルのアルバムも傑作が幾つもあったが、⑤『THE BRJ』が良かった。ベイビーレイズJAPANは特異なアイドルだ。というより結果的に特異なアイドルになってしまったというべきだろうか。光と影、栄光と挫折。多くのグループが解散したり、脱退・卒業とぼこぼこ穴の空いたアイドルシーンの中で、そこに仲間と立ち続けることが美しい。"アイドル"というものを俯瞰しつつも、そこに立っている自分たち自身のアイデンティティを歌った傑作だと思う。

今年を語るならやっぱりパンピー④『MODERN TIMES』は外せないけれど、やっぱり心に響くのはその人自身を歌った歌だと思う。②『びゅーてぃふる』は彼らの3rd『砂漠の流刑地』以来の大傑作。おかえりふくろうず。内田万里という書き手が、久しぶりに内田万里本人に向き合った作品。それはまた聴いている人の心の壁をひっかくような切なくて優しい音楽だ。でも、帰ってきた瞬間いなくなる必要は絶対なかった。あなたの歌は素晴らしい。もっと聞きたいのに。

ふくろうずが「君はありのままでいいよ」と「言ってほしかった」*1 と歌うようにYUKIも①『まばたき』の中で「素直で明るいだけ人には価値がある」と「教えてよ」*2 と歌う。YUKIはそれでも全力で世界を肯定してみせた。だから大好きなバンドがいなくなっても、私はなんとかやっていこうと思うのだ。

次点は柴田聡子『愛の休日』Chara『Sympathy』sora tob sakanacocoon ep』MONDO GROSSOCorneliusなど。これをやると今年も終わりって感じがする、ありがとうございました!

 

 

 

2017年ベストアルバム

1.YUKI『まばたき』

2.ふくろうず『びゅーてぃふる』

3.三浦透子『かくしてわたしは、透明から始めることにした』

4.PUNPEE『MODERN TIMES』

5.ベイビーレイズJAPAN『THE BRJ』

6.YeYe『MOTTAINAI

7.ねごと『SOAK』

8.17歳とベルリンの壁『Reflect』

9.V.A.『ウルフルズTribute~Best Of Girls Friends』

10.・・・・・・・・・『 』

 

 

*1:

*2:聞き間違い

【俳優】ふと、満島ひかりへの愛情について。

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言わずもがな彼女は日本映画や日本ドラマ界を代表する女優であるわけだし、活動歴も十分に長い。そして彼女は彼女自身の言葉を語る人だから、私が彼女についてなにがしかの文章を書いたところでおそらく何の意味ももたないだろう。彼女の発言や女優として示してきたもの・体現してきたものについては他に熱心なファンも多くいらっしゃるから、そちらを参照されるといいと思う。

にも関わらず私が今更彼女について語るのは、満島ひかりという女優が行ってきた活動に対する(極めて最低限の)敬意の表明としてであり、極めて個人的なメモとしてでもある。

 

 満島は、NHK Eテレで放送されている『SWITCHインタビュー 達人達』の中で人類進化学者の海部陽介氏と対談した時にこのように述べている。

 

満島「私たちは、役者の仕事は魂の深層心理を探る、肉体の深層心理を(探る)、腕が上がっていると実はこういう気持ちになる、そういうのを探っている方でやってるんですよ。同じようなことをしてるんじゃないかって勝手に思ってるんです」

海部「アプローチは違うだけで人間を追求している」

満島「ちょっと全然違う方法だけど、発見できるかもしれません」

  

海部氏は人類学者なので、仕事として”人間を探る” ことをやっている訳だが、満島はアプローチは違えど役者の仕事は人間を探ることだという。

このことは、例えば唐十郎氏なども同じく言う訳だが、多くはテレビの前などでドラマを消費することが多くなった私たちには遠いものになっているかもしれない。ひょっとしたらこの満島の文章だけを見るとピンとこないのではないか。

だが満島ひかりという人の演じる姿をたとえテレビというフィルターを通してでも観たことがある人なら、例として坂元裕二作品における彼女(『カルテット』3話など)を挙げる必要もなく容易にこの意味はわかると思う。

だから、私はこの言葉を聞いた時「そうなんだ」という感想ではなく、彼女がこれまで体現していることを言語化して見せられたような気がして、なんだかストンと腑に落ちたのでした。

 

ところで、大声で叫んだことがあるだろうか。

考えてみれば、大人になってからそういう機会は多くないかもしれない。1回くらいはあるだろうか。ではどんな風に?怒り?喜び?悲しみ?少なくとも、怒って叫んで、喜んで叫んで、悲しんで叫んで、すべてをやってみたことある人は多くないんじゃないだろうか。例えば

ジーザスキリストを馬鹿にする奴は…主よ!お赦しを! *1

でも 

点検!*2

 でも。叫んだ時の気持ちを分かるだろうか。私がはじめて演劇をやった時、衝撃を受けたのが、おばさん役をやって見せる同級生の女の子の演技だった。それは上手い/下手とかで言い表せるものではなかった。なんというか、私の知っているその子の中にそのおばさんはいないのである。だから私は驚いてしまった。そしてそれは彼女も、だった。自分の中にあるものをやっていったのではなく、演じていくうちにそのおばさんはどんどん、おばさんらしくなっていった。そして彼女はそれ驚き笑っていた。

演劇は沢山のIFを投げかける。もしおばさんだったら?もし銃で撃たれたら?もし殺人犯の子どもと恋におちたら?もし自分が2000年万前の人間だったら?そうしたらならどんな気持ちになるのだろう、どういう感情が生まれるのだろう。

 

君と僕とは恋に落ちなくちゃ

夜が深く長い時を越え *3

ここでも満島は「恋に落ちた」魂の深層心理を探っているのだろうか。

私の満島ひかりに対する感情は、例えばファンクラブに入って追いかける彼女に対するものとは違うものだし、雑誌の写真ページに載っていても眺めて時を過ごそうとは思わない。ただ、彼女が演劇というものを(ほぼ唯一といっていいほど)スクリーンで、テレビで体現し続けるなら、私はそれをずっと観ていくのが義務なのだと思う。例えば「ローマの休日」の公開を映画館で観て、オードリーヘップバーンと同じ時代に生きたこと自体に歓喜した人がいたように、満島ひかりという女優が演技し続ける今にいることに感謝をしなければならない。他の誰でもなく、満島ひかりという役者をずっと観ていくのだろうな、とふと思った、ラブリーを聴いてしまった年の暮れ。

 

 

 

*1:愛のむきだし

*2:監獄のお姫様

*3:ラブリー

【まとめ】短歌を始めました②

短歌を始めた。前回の記事はこちら。

yama51aqua.hatenablog.com

 

短歌は難しい。まだ、短歌の本を買えていない。始めたばかりでさっそく詠みたい、という気持ちより勉強したいという気持ちのほうが強くなっている。今回の前半の首はポンポンと出来たが、そこから途端に出てこなくなってしまった。少し忙しいと短歌を詠もうとしていることを忘れてしまうが、だからといって詠もうと考えすぎると取ってつけたような首しか出てこない。その度にもっと推敲すればよかったと後悔するのだが、Twitterというものの性質上それを許してはくれない。

とはいえ、続いている事自体が私にとって最大の成功だ。(まだ2回だが。)つぎのタームは更に難産になりそうな予感がしているので、早く本を買いに行きたい。本当はもっと、生活に根ざしたナンセンスを詠みたいと思うのだが、上手くいかない。ところで山手線代々木駅と原宿駅の間にある謎の駅を知っているだろうか?なんなのだろうと調べたら宮廷用のホームらしい。

 

 

 

 

【11~20】

常人といけふくろうが対面し あはれ方向音痴再見(サイツェン)

 

夜7時タイムマシンに乗ったのにリプひとつない降りた12時

 

特別な気持ちの眼鏡持たぬまま秋が訪れ冬が訪れ

 

労働を辞めてしまったまだ背負うものを持たない俺(23)(にじゅうさん)

 

約束が木村文乃とでも冬の自転車は嫌(耳がちぎれる)

 

なけなしの150円支払って一駅先へこのバスは行く

 

こんにちはこんばんはとか繰り返しおはよう僕らまた朝が来た

 

現世にはもうないNannを並べてる インスタグラムフォローよろしく!https://t.co/WQ4WvyWmf3

 

荒れる11月の文字は横目にそわそわ時を待ってる手帳

 

脳みそを労働教に侵された奴ら横目に今日も働く

 

 

次回もよろしくお願いします。

 

【テレビ】無駄なことを一緒にしようよ「72時間ホンネテレビ」を観た

2013年の象徴的な音楽といえば、勿論、人それぞれ思い浮かべるものは違うだろうが、多くの人がSMAP「Joy!!」を挙げるのではないだろうか。

 

無駄なことを一緒にしようよ

忘れかけてた魔法とは

つまり Joy!!Joy!!

(Joy! / SMAP)

 

 

穏やかな時間だった。いや確かに、堺正章との緊張の時間や、地上波という檻から放たれた太田光の暴走、森くんとの感動の再会、といった印象的な瞬間のみを切り取って論じれば、穏やかという言葉での総括は、いささか乱暴に見えるかもしれない。だが、72時間のおよそ大部分は、そういった良くいえば穏やか、悪くいえばグダグダとした時間によって構成されていた。先程例に挙げた太田光の暴走でさえも、今までSMAPという船を支えてきた彼の不在によって生み出されたグダグダを打ち破るために、半ば必然的に発生したと言ってもいい。あの瞬間、爆笑問題がいなければ、番組はとても視聴に耐えうるものではなかっただろう(伊達公子は多分本当にイラついていたので、煽りを受けた人はいた)。

 

では、そのグダグダな放送がやはりネットテレビと言ったようで、ただ単純に粗末で粗悪なものだったのかというとそうではない。有意義な時間ではなかったが、でも、その"無駄"な時間を僕らは彼らと一緒に過ごしたかったのではなかったか。香取慎吾が笑っている。草彅剛がはしゃいでいる。稲垣吾郎が何かを企んでいる。私の観たいテレビはこれだった。そうその瞬間、何かを思い出したように、そのつまらないグダグダに一瞬で魔法がかかる。

社長の家に香取が絵を描こうという突然の企画。にやにやする草彅剛と、眠そうな稲垣吾郎(皆眠そうなのだが)の横にいる香取慎吾は、なんだか不機嫌そうだ。だが、僕らはそれで嫌な顔や憂鬱な気分になったりはしない。「Joy!」の歌詞を初めから読み直してみる。

 

気真面目さんはご苦労さん

平日の顔土日まで引きずってる

ギブアップすらも出来損なってる

 

 

あの明るいサビの歌の歌い出し。奇しくもJoy!を作った津野米咲という作家自身もそうであるように、人間のポジティヴの裏には、沢山のネガティヴな想いやネガティヴな日々があることを僕らは知っている。72時間ホンネテレビは、本当に幸福で、輝きに満ちた時間だった。だけど死んだ目をしながら、喪服で頭を下げた5人の姿だって、ついこないだそこにあった現実なのだ。Joy!!という魔法、それは素晴らしい魔法だが、は「忘れかける」のだ。

 

72曲の過去と現在、生と死を繋ぐ身近でありながら、壮大な音楽たち。香取慎吾は「俺はいつでも最高なのさ」と歌うがその前には「今まで何度倒れただろうか」という言葉も歌われている。締めくくりの小西康晴の仕事ぶりについてはもはや語るまでもないが、私はその前の71曲目が「Joy!!」であったらいいのに、と思った(勿論、そうではないのはわかっていた)。

 

どうにかなるさ 人生は

明るい歌でも歌っていくのさ

Joy!!Joy!!

あの頃の僕らに

今夜だけでもいいから

朝までJoy!!Joy!!

 

 

きっとどうにかなる。私はその日が来ることなんて疑っていなくて信じているけど、来たるその日、「世界に一つだけの花」や「Best Friends」「オリジナルスマイル」などの名曲群と合わせて、また「Joy!!」を聴けることを心待ちにしている。

……というのはとりあえず置いておいて、そんなの全然別にしても、素晴らしい瞬間だった。彼らの新しい旅立ちを、心から祝福したい。

 

 

 

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【まとめ】短歌をはじめました①

タイトルのとおりです。ツイートした短歌のまとめ。なんとなーく短歌が流行り始めているなぁと思い私も始めてみたわけだけど、 直接的な原因は米粉さんの短歌。

komugikokomeko.hatenablog.com

短歌ってこんなこと出来るんだ。って思った。(グラハム・ベルと地図アプリが最高にお気に入り)短歌について全然詳しくなかった私は、今のところこれを目指して詠んでいる。

物事を続けられない性格なので、とにかく続けることを目標にした。詠んでも、先生がいないので上達していくかはわからない。とりあえず、いろんなコンセプト、テーマをやってみることにした。天気、感情などが出すぎているものもある。字足らず、字余りのパンクな短歌は憧れるが、始めなので、31文字の制約をきっちり守ることを心がけた。

やってみると「五七七七」の「五」の部分が鬼門だなと思った。気を抜くとすぐに「五七七七」で作ろうとしてしまう。次回は短歌の本でも買って、少し勉強しながらやろうと思う。

 

 

【1~10】

稲作や狩りを知らない村人が常磐線に立たされている

 

もしあれがビル・ゲイツなら大量のそこいら歩くビル・ゲイツども

 

木曜日新垣結衣に会いました ※この物語はフィクションでした

 

雨の日を憎む私に幸福な1週間をくれたら愛だ

 

あなたより幸福な俺 プレートを彩るためにあるパセリでも

 

いつだってエンゼルパイを買い忘れひとりぽっちで雨に打たれる

 

中村が喋る言葉はごみかすと思っていたよ秋の夕暮れ

 

まだ愛を知らぬ子供のひらがなの練習帳のうえおかきくけ

 

#(ハッシュタグ)なんかつけるな 寒空の下の鉄塔誰も見いひん

 

消火器を浴びせちまった友達の2度と描かれることない背中

 

 

次回もよろしくお願いします。

【ドラマ】森下佳子「おんな城主直虎」 33話『嫌われ政次の一生』感想

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大河ドラマ史、いや、ドラマ史に残る傑作だと思う。まずタイトルが素晴らしい。例えば28話『死の帳面』が名前だけでなく「DEATH NOTE」(大場つぐみ小畑健)だったように、このドラマにおけるサブタイトルは物語の細部までを表している。しかも、この話の寿桂尼(浅丘ルリ子)によるデスノートから逃れるためには、一度自らで自らを殺さなければならない、というところまで元ネタ*1 をオマージュしていたのだから笑ってしまう。

その点を踏まえるならば、「嫌われ松子*2 が、苦しくも実は愛に満ちた一生を送ったように、今回の「嫌われ政次」というタイトルは必ずしもその真実を示すものではないだろう。影と光、嘘と本音、黒と白。コインの裏と表のように、視る方向によって解は異なる。同じく高橋一生主演の「カルテット」で坂元裕二が描いたテーマだが、森下佳子は今作で一貫してこの「視る方向によって解は異なる」というテーマを描き続けてきた。

おとわ「正解はございますか」

南渓和尚「皆正解じゃ。答えは一つとは限らんからのう。まだまだあるかも知れんぞう」 *3

 

囲碁のモチーフが絶妙だ。白の碁石は、政次(高橋一生)にとって光であり、太陽だ。白と黒は井伊と小野であり、光と影であるが、その陰は直虎(柴咲コウ)にとっては進むべき道を示す光であったり、寄り添う陽のようであるかもしれない。あるいは、政次を慕うなつ(山口紗弥加)にとっての白石は、太陽であっても見られたくない"お天道様"のようかもしれない。

 

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大河ドラマというのは面白いもので、誰もが放送前に彼の退場を知っている。その死を悼む準備を、心構えを、済ませて画面に臨んでいる。先週の32話に置いても、しつこいほどに”死亡フラグ”が描かれ、強烈な引きで終了するという大演出までされた。にも関わらず、今話の前半は思ったよりは平穏だ。束の間の休息、あるいは"最後の晩餐"か。それも半ばに最後の仕事に向かうところが、この作品の描いた政次像といったところであろうか。もしくは、高橋一生に踊らされる視聴者の心のようか。手の中には収まらない。*4 そして、政次に与えられているのは、選択のための時間なのだ。これは、多くの脚本家が、テレビドラマで提示してきた普遍的なテーマでもある。

「死ぬほど考えるの。それが後悔しないための、たった一つのやり方よ。」*5

 

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政次に迫られる選択は碁という形で示される。これまでの話でも幾度となく繰り返されてきた、不在の相手との対局であるが、もはやいまや、そこに碁盤すら不要である。囲碁のように答えは一つとは限らない。だが同時に、選択したからには必ずその答えが導かれる。悪手を打てば負け、虎松(寺田心)のように泣きをみる。それは、ここでも繰り返し表現される。「かような山猿に騙されるとは思っていなかっただろう?」は近藤(橋本じゅん)。木をとられ、族まで逃され……。井伊から不遇を受けてきた近藤氏。気賀の繁栄と近藤の不遇。*6 光と影、そして因果応報。すべて井伊が選択してきた答えなのだ。「すべては偶然でなく必然」である。必ずそこには選択があり、選択には必ず対価がついて回るのだ。*7

俺一人の首で済ますのが最も血が流れぬ。

(中略)

それこそが小野の本懐だからな。忌み嫌われ、井伊の仇となる。おそらく、私はこのために生まれてきたのだ。*8

ここで「俺一人の首で済ますのが最も血が流れぬ」と高橋一生に言わせることはもはや狙い過ぎの領域のような気もするが、丁寧な積み重ねがそれを緩和している。この話まで描かれてきた政次は完全にハリー・ポッターシリーズにおけるセルビス・スネイプだったが、ここへ来て自ら生命を犠牲にしたアルバス・ダンブルドアまで一人で請け負っしまった、と思った。まさにこのドラマでは、ひとりの人物が光と影をともに内包する。更には政次が「井伊を乗取って、罪人として裁かれる」という「ドラマと史実」という対比構造まで、このシーンは包み込んでしてしまう強度を持っている。

 

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初めて政次から打たれた白石。直虎に次の一手の選択が投げられたことを示すと同時に、龍雲丸(柳楽優弥)の「罪人として裁かれるってことだろ、悔しくないのかよ」という問いへの回答にもなっている。黒石(罪)でなく白石(無罪)であることは石を受け取ったものだけがわかっていれば良い。そこからの龍雲丸の台詞「井伊っていうのはあんたのことなんだよ!」まで。正に見事な脚本である。

あんたを守ることを選んだのは、あの人だ

(ここでも”選択”であるということがひたすら強調される。)

 

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直虎の打った黒石。衝撃的な「罪」を負うシーンだ。直虎の「地獄へ堕ちろ」の一言が示すまでもなく、31話で政次の負った罪の反復。両者の碁石が入れ替わったように、同時に二人の会話までが裏返る。放たれた言葉は全て真実で、全て嘘となる。地獄へ墜ちる政次。未来の失われた井伊。奸臣と忠臣。磔にされ、槍で突かれ、血を吐き倒れる政次の本懐(本当の心)は、刺したものだけが知っている。画面の白黒の対比構造に言及するまでもなく、これまでの大河ドラマにおいても、ほとんど描かれてこなかった、衝撃的な演出(なのではないだろうか)によって、黒と白の真実を見事に描ききってしまった。

余談だが、放送前に、政次の退場は否が応でも三谷幸喜新撰組!」(2003)においての、山南敬助(堺雅人)退場回『友の死』を想起させると話題になっていたが(偶然にもこちらも33話である)、友が友によって葬られるという構造まで同一である。

この最も残酷で、最も愛に満ちたシーンをテレビドラマにおいて表現できることに感動を覚える。「嫌われ松子の一生」が川尻松子という人物を通して人間讃歌を描いたように、小野但馬守政次という人物は、これ以上ない愛をもった演出で葬られた。そのことに最大の賛辞を贈りたい。

 

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(ラストカットに描かれた、光に満ちた部屋。)

 

白黒を

つけむと君を

ひとり待つ 

 

かん天伝う日ぞ

楽しからずや

 

 

 

*1:金子修介の映画版

*2:山田宗樹による小説(2003)。映画版(2006)の監督は中島哲也

*3:2話で、おとわ(直虎幼少期:新井美羽)が南渓和尚(小林薫)に問うやり取り。放送開始直前に「直虎男性説」が出てきた事自体、このドラマに対しては眉唾であったと言っていい

*4:史実の「死」に対し、忠臣、共闘、井伊の再興説とこちらもゆらゆらと逃げ惑う。そして龍雲丸による奪還計画。だがこちらも収まらず政次自ら身代わりになってしまった。

*5:木皿泉Q10

*6:小野氏忠臣説の裏の近藤氏の不遇。ここすらも対になっている。

*7:CLAMPxxxHOLiC

*8:小沢健二でいうところの"この線路を降りる"という選択。