世界の魔法について

それと、あとほんの少しのいくつか

カネコアヤノ 日本武道館ワンマンショー 単独演奏 メモ

まだ明るいステージにアコギを抱えた1人が向かってきた瞬間震えてしまう。一昨年末とも違い、バンドメンバーもおらず、これからたった1人でライブ1つ、ギター1本で立ち向かうということについて。広い、高い日本武道館に並んだ沢山の目が、たった1人だけをまっすぐ見つめていた。明かりが消える。ギミックもないステージ、きれいに吊るされたシンプルな照明だけが揺れている。

MCもなく歌が続く。入りを間違えた瞬間が一度あったが、例えばそこでなんの一言を挟むこともなく、歌とギターだけで向かっていく。歌われている歌詞の幾つもを反芻する。間もなくひたすらに曲だけが歌だけが続いていく。彼女は安易な理解を拒む。彼女の視線と観客の視線は向かい合って対立している。叫ぶ声を聴きながら、まるで格闘技の試合みたいだな、と思う。


こんなにも向かい合っていたその空間について。例えばアイドルのライブや、フェスとかでアーティストが観客にマイクを向けて、みんなで歌うそれなんかとかは、反対のものに思えた。なのに、それなのに、どうして最後に歌うそれも、どうして間違いなくかげりなく僕らのものだと思っていられるのだろう。
「あの子」について歌われた「わたし」の歌が「わたしたち」の歌だとどうしようも確信してしまうことについて。カネコアヤノ日本武道館ワンマンショー 単独演奏。

 

わたしでいるために
心の隅の話をしよう
変わりたい 変わらない
変わりたい 代わりがいない
わたしたち
わたしたち

 

  1. 週明け
  2. Home Alone
  3. ごあいさつ
  4. 明け方
  5. 星占いと朝
  6. 予感
  7. 朝になって夢からさめて
  8. 燦々
  9. きみをしりたい
  10. 閃きは彼方
  11. 祝日
  12. ゆくえ
  13. わかりやすい愛、丈夫なからだ
  14. タオルケットは穏やかな
  15. 恋しい日々
  16. とがる
  17. やさしい生活
  18. グレープフルーツ
  19. 愛のままを
  20. わたしたちへ

 

小林啓一「恋は光」

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人が人を好きになることのどうしようもない美しさと、踊り出したくなってしまうような喜びについて。ああ、なんと美しいんでしょう。「そんないいものではないよ」というような台詞が劇中にも出てきますが、しかしそれを輝きと思ってしまいたくなるほど、替えられない瞬間が映し出されてしまっている。例えば、平祐奈のショートカットの髪を耳にかける仕草の、途方もしれない美しさ。*1 受け取ったノートを抱きしめるように、愛おしげに胸の前でかかえる仕草の美しさ。劇中で光を発さなかった西野七瀬の細やかな表情の輝き。*2 物語での「目に見える恋」表現として、CGで加えられた光と、映像には映らない輝きが交差して煌めいていて、たまらなくなってしまう。少女漫画を読むのが好きだったことがすっかり思い出されてしまった。

同じく漫画の実写化である「殺さない彼と死なない彼女」もそうだったが、実写化作品における小林監督のリアリティラインの置き方が何とも絶妙。漫画的な台詞回しとSF的設定をキャラクターに内面化させてしまうことで、物語世界そのものまでファンタジーにしてしまわない。漫画的なキャラクターは漫画的なままで、しかし僕らのいる現実世界と完全に接続するのだ。「ゼロ年代おたく的・ネット的」言語をそのまま話させてしまうのは過去作の「ぼんとリンちゃん」(大傑作!)で獲得した手法だろうか、セルフパロディのようなところもありつい笑ってしまう。*3

結局、青春映画やラブコメディにおいてなによりも、最も重要なことはただ一つで、画面の中に映っているその人がどれほど魅力的に、輝いてみえるかどうかで、しかしそのためには物語の中のそのキャラクターがそこにちゃんと、空っぽの容れ物のようでなく、生きているのかどうかが大切に思うのです。映っているものが完全に役の手を離れて、役者そのものに接近しすぎるとまた異なったものになってしまうし、*4 ショットや、構図に託されすぎてしまうのも焦点がぶれるというか、また違うように感じるけれど、この作品の中で躍動する(もっとささやかな密かな運動だが躍動と呼んでしまいたい!)キャラクターたちは、例えば(2010年代以降溢れかえった実写化映画群とは異なって)大袈裟過ぎでもなく、虚構化しすぎることもなく、絶妙なバランスで物語のキャラクターと役者そのものが幸福に手を取り合って、この内部でしかあり得ない煌めきを放っている。

まるで私自身が恋愛をしているかのように、ずっとずっとどきどきしながら観てしまった。小林監督、愛しています、本当にありがとね。私は西条(神尾楓珠)も北代(西野七瀬)も東雲(平祐奈)も宿木(馬場ふみか)も大洲(伊東蒼*5 )もみんな大好きでたまらなくなってしまったよ。北代からは、西野がかつてビデオガールを演じていたせいか桂正和から連なる少年ジャンプ王道ラブコメのかおりまで感じ、*6 おめおめと涙を流しながら拝見させていただいておりました。

そういったことで、ラブコメ的煮え切れなさも少しあり、例えば、男の子でなく女の子が同じようにときめいてくれるかはわからないし、万人に響くかは不明ですが、想起したのは「闇に触れる指先 照らすストロボライト」*7 わたしたちみんなに観てほしい、マスターピースです。

 

 

*1:ほどいてませんが大瀧詠一が脳内を駆け巡った

*2:目を細める仕草は同じ小林啓一の大傑作「ももいろそらを」における池田愛を想起した

*3:セルフパロディと言えば、冒頭引用からのスタートは「ももいろそらを」

*4:岩井俊二くらいになるとラブコメの枠を飛び出している

*5:「さがす」もだし本当に素晴らしい。彼女のお陰で10年は邦画を追える。流石ユマニテ

*6:西条、東雲、北代というこのネーミング。私は駄洒落ではなく西野七瀬西野つかさを演じてほしいのです、西野つかさ西野七瀬をモデルに描いたのだと思う、時系列が成り立たないのはわかっています

*7:桜エビ〜ず。観る前に想起したのは無論Negicco「光は愛 愛は光ね」それこそが本当のことです

1年が過ぎました

大好きです。そしてこれはただの私の思想だから、私以外の誰が読んでも意味がない。でもあなたに絶対書かなきゃいけないと思った。ほんとうはもっと早く書くべきだったのかもしれないね。昼にもいろんなことを考えて書いてみたけれど、消した。そしてこういうありきたりな言葉になってしまう。でもね、結局のところ、みんなが色々前向きな言葉を言ってくれても、笑ってくれても、黄色とかオレンジの花と赤いベンチとに手を合わせてみてもいやいやなんで手なんか合わせてるのかな?っていうふうで、私の方は全然全くまだまだ現実のような気がしないのです。

宙に浮かんだままで、紐の先を、誰も持っていない風船みたいになんだか前よりもぼんやりとしちゃって、心もとない気持ちです。いなくなったわけではなく、あなたがいる世界の中に、いないという事実があとから存在して横たわっているような気がしている。あなたがいることとあなたがいないということは相反することなのに、どちらも成り立たない2つの事柄が同時に胸の中にあって、でも観たステージにも出てこなかったし、しばらく新曲を聴いていないなぁと言う気持ちが、そうなんだろうなぁ、と類推させる。もともと友達とかでもなくてただ音楽のむこうにいる人だったからなおさらわかっていないのかもしれない。音楽はいつだって変わらずに私のなかにある。減ったり増えたりしないでずっとここにある。

 

あの頃は、もしかしたら今も、ずっとね、ふざけたり、テキトーに喋ったり、なんにも本当のことなんか言わないままで過ごしていたから、「明るいね」なんて言われてみちゃってもして、ぜんぜん違うほんとうのところはどこにもいなくなってしまっているような気がして、

たとえば、かなしいことが本当に起こったとき、人一倍暗くてネガティブだから、前もってそれよりもかなしいことを準備しているから、全然平気でいられて、だって現実は考えるサイアクよりはさ、たまにはほんの少しだけよかったりもするじゃんか、考えるよりはましだよね、世界は美しいもん、だってってにこにこ笑っていたら「ポジティブだね」なんて言われちゃって、世界にたった一人ぼっちな気がしても。

絶対にあなたの音楽だけは近くにいてくれて、だから私はそれをお守りのようにして。ぼくらのヒーローに歌わせてくれたみんなのうたのことを、まるで私の歌のようにして、ずっとずっと毎日いつでも取り出せるところにしまっておいた。「僕たちは何だか全て忘れてしまうね」私もそうだし、あなたもきっとそうだったんだろうと思う。だから時々取り出して唱える。Joy!Joy!

赤い公園の音楽や、あなたの作った音楽が増えるたびに、私のお守りは少しずつ増えていって、そのお守りたちは、私に足場みたいなものをくれた。なんとか一人でも立てるようになった私は、世界が美しいということを思い出せる日が多くなって、映画だとか、ともだちだとか、他の音楽だとか、また別の偶像だとか、他のお守りも持てるようになっていった。なっていったんだよ。それはあなたが私の2年かそこら先から、大丈夫だよ、行こうぜ、って旗を振ってくれていたから。私はあなたの歌や、歌われる思想がある世界のことを肯定できたし、好きでいることができた。今考えると、私は同じように旗を振り返してあげることはできていたのかしら。

 

だからね、やっぱり、今は、ふわっと飛んで行っちゃった風船みたいになっちゃって、先を照らす光みたいなのが見えなくなっちゃって、訳がわかんなくなっちゃって、世界ってなんだったのかな、みたいなふうに考えたりなんかして。そうしていて、私はずっとあなたの音楽に頼りきりだったことに気づく。今だって、ぼんやりとしちゃっているままだし、多分それはこれからもそうだけど、だとしたら、あなたが私を救ってくれたようには、私はまだ誰も救えていなくて、でもそうしなきゃいけないんだとわかる。だってそういうことでしょ、勝手にだけど。

いや、そんなことってできるのか?できないような気がするなぁ、なんて思いながらあなたの音楽を聴いて、そしたら本当に意味がわからないくらい素敵すぎて、ちょっと笑ってしまう。私もおんなじように出来るかはわからないけど、きっと出来ないけれど、とりあえずこんな素敵な音楽があるんだよ、ってことだけは世界中のともだちに伝えたいな、と思う。そしてあなたが引っ張ってくれたように、きっと私が今度は誰かを引っ張るばんなのかも、と勝手に思ったりしています。

私は知っている。やっぱり私たちはすぐに忘れてしまうこと。忘れたような気になってしまうこと。でもあったことは嘘じゃないし、なくなったりしないことを信じている。別に忘れてしまったとき、何もかもサイアクで、なにもないように見えたとしても、あったことも、世界が美しかったことも嘘じゃない。とりあえず今はそういうふうに思っています。

もしかしたら、明日の私もきっと忘れちゃうけど、忘れかけちゃうかもしれないけど、とりあえずあなたの年齢に追いつくくらいまでは頑張ってみようと思います。えら。ハードルが高すぎる。

 

初めてHOPEを買いました。パッケージこんなに開けづらいのかよ。あなたがいないことに泣きながら、あなたのいたことを愛しています。君の旅がどうか美しくありますように。いつも今日もありがとう。大好きです。

 

pray

pray

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【ドラマ】坂元裕二『スイッチ』

もしも 間違いに気がつくことがなかったのなら?

並行する世界の毎日

子どもたちも違う子たちか

ほの甘いカルピスの味が 現状を問いかける

(小沢健二「流動体について」)

 

2時間ドラマであるからだろうか(?) 坂元裕二の作品の中では極めてわかりやすく作ってあるように思う。モノローグからの導入もそうであるし、古畑任三郎よろしく、サスペンスの犯人も被害者も最初に明かされてしまう。メタファーは丁寧に回想シーンが挿入され説明され、遊びなくすぐに”お得意”の食事シーンの会話劇へと突入する。

しかし、それでいてこのドラマはちっとも「親切」なドラマではない、と思う。サスペンス作品として理解することは簡単だ。宮崎駿宮本茂を例にした美学、グロテスクなまでに音で描写された殺人シーン、非常にわかりやすくサスペンス的面白さで肉付けされているが、しかし『カルテット』よろしく、事件そのものにはなんてことはない、全然意味なんてないのだ。つまりそこから先は相変わらず、まったくもって不親切なのだ。

 

というのも、坂元裕二は、丁寧に丁寧に、しつこく、何度も何度も同じところ、これまでの作品で描いたテーマを周回し続けてみせる。テレ朝の2時間サスペンスドラマ、という趣きで観ている視聴者への親切心は、やはり物語的にわかりやすいキューが入っているという程度に留まっていて、「隣のレジに並んでいたら?」という駒月直(阿部サダヲ)の語りを実証してみせるかのように、物語そのものの本懐は、今まで並んでいたレジのすぐ隣ですよ、という顔をして語りだす。そういった意味で極めて不親切であり、ある意味、この作品は極めて坂元裕二の「集大成的」な作品といえるかもしれない。

そうなのだ。坂元裕二はいつも、これまで描いたテーマのすぐそばを、すぐ隣を、塗りなおすみたいに問いかけてみせる。*1「ラブ ジャンクション」*2なんて『東京ラブストーリー』のパロディでふざけてみせるように、または「最高の離婚」と同じく、JUDY AND MARYを引用して見せるように、これはサスペンスでもなんでもなくて、ついに40歳を超えてしまった2人を通した、"忘れられない初恋"のオマージュであり、書き換えだ。

つまり、表層では「わかりやすい」サスペンスとして進んでいくのと裏腹に、要所でラブストーリーの文脈が顔を出して物語はすすみ、混ざり合っていく。しかしこの「ラブストーリー」というのも、つまりは「忘れられない初恋」であるから、単純な「恋愛もの」の言いかえではないのだから厄介だ。坂元裕二の描く「忘れられない初恋」は、常に社会と密接に連動して、混ざり合っていく。

 

大切な人がいて、

その人を助けようと思う時、

その人の手を引けば済むことではない。

その人を取り巻くすべてを変えなければならない

『往復書簡 初恋と不倫 不帰の初恋 海老名SA』

この世界には理不尽な死があるの。

どこかで誰かが理不尽に死ぬことは私たちの心の死でもあるの。

『往復書簡 初恋と不倫 カラシニコフ不倫海峡』

すべては、理不尽な、どうしようもない社会と地続きにある。岡崎京子リバーズ・エッジ』の川の流れが、彼女たちの恋愛のすぐ隣にあったたように。ただ、事件でかかわっただけの被害者の思いに共鳴して、自分のこととして捉えてしまうように。

「彼女がされたことって私たちがされたことじゃない!」

と、『スイッチ』では、蔦谷円(松たか子)に反復させてみせるその哲学は、一方では「大切な人の手を引く」という、暗闇のような世界から引っ張りあげるような光であるようも見える。

 

だが、他方でそれは、激烈なひずみとなって現れる。『Mother』の鈴原奈緒(松雪泰子)が「誘拐」という形で道木怜南(芦田愛菜)を救おうとしたように、『anone』の暗闇から抜け出そうとする連隊が、偽札づくりという形で表現されたように。良い/悪い、黒/白が混ざり合った、"してはいけない"ひずみの形で、今回は「殺人のスイッチ」という形で、表出するのだ。そうなのだ、これは円の行為は「誰かの手を引くこと」ではあり、同時に、本人がこらえても、どうしようもなく入ってしまう、抗うことのできない狂気の「殺人のスイッチ」でもある。

どうしようもない「殺人のスイッチ」。これは『それでも、生きてゆく』の三崎文哉(風間俊介)、あるいは舞台『またここか』の吉村界人、などを通して、これまた「忘れられない初恋」と同じように、あるいはその2つが地続きであるからこそ、何度も何度も繰り返し描かれてきた。また、何度も挑まれ描かれても、それでも、答えがでない、もしかしたら、狂気を抱いた当人すら「理解できないもの」で

また、ここか

『またここか』

 とスタートに戻されたテーマなのである。その狂気を抱えながら、それでも、生きていかなくてはならないこと、今回並んだレジでも、直の、

「またか」

という台詞に集約されたように、抱きながら抱えながら、"また"起こってしまっても進んでいかなくてはならない衝動なのである。

 

これまでは、どこか遠い、理解のできない、ステロタイプ的言い方をしてしまえばサイコパス的ものとして描かれた「狂気のスイッチ」を、こちら側に手繰り寄せるように、大切な何かの手を引く場合なら果たしてどうなのか?という問いかけにして、答えが出ない曖昧なまま、また、私たちに届けられているのだ*3。円と直の

「もういっかい行くから、(刑務所から)出てきたら絶対殺す」

「そのたびに俺は邪魔するから」

というやり取りの、どちらも成り立ってしまう正義と不正義。正しいかどうかという白黒は決してわからない。*4ただ、「隣のレジに並んでいたら?」と自らを思い返すように、坂元裕二もまた、物語を変えて何度も何度も周回させながら、音を立てて飲むカルピスを通して、"また"そのことを問いかけ続けているのである。

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TVerでまだ観れるみたいです。

 

スイッチ 《日曜プライム ドラマスペシャル》

tver.jp

*1:それなので、今後はもしかしたらずっと「集大成」のような作品ばかりかもしれない

*2:これもまたわかりやすく説明してくれている

*3:松たか子の非常にキュートな「スイッチ」が入る演出もまた、ポップであるが故に

*4:だからこそ「あなたと2人で」いることは光にもなる

【音楽】2010年代マイベストアルバム

マイベスト。

1アーティスト1枚にしました。気が向いたらレビューをくっつけます。

 

 

 

 

50.吉澤嘉代子『女優姉妹』(18)

 

 

49.ZAZEN BOYS『すとーりーず』(12)

すとーりーず

 

 

48.BUMP OF CHICKEN『COSMONAUT』(10)

COSMONAUT

 

 

47.小島麻由美『路上』(14)

 

 

46.YUI『HOLIDAYS IN THE SUN』(10)

HOLIDAYS IN THE SUN【初回生産限定盤】CD+DVD

 

 

45.サニーデイサービス『DANCE TO YOU』(16)

DANCE TO YOU

 

 

44.Tomato n' Pine『PS4U』(11)

PS4U

 

 

43.Perfume『JPN』(11)

JPN(通常盤)

 

 

42.Cocco『アダンバレエ』(16)

アダンバレエ (通常盤)

 

 

41.・・・・・・・・・『「         」』(18)

「                」

 

 

40.tofubeats『lost decade』(13)

lost decade

 

 

39.sora tob sakanasora tob sakana』(16)

sora tob sakana

 

 

38.吉井和哉『The Apples』(11)

 

 

37.bloodthisty butchers『youth(青春)』(13)

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36.ASIAN KUNG-FU GENERATION『マジックディスク』(10)

 

 

35.cero『Obscure Ride』(15)

Obscure Ride 【初回限定盤】

 

 

34.The Birthday『I'm just a dog』(11)

 

 

33.毛皮のマリーズ『THE END』(11)

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32.大森靖子『絶対彼女』(13)

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31.東京事変『スポーツ』(10)

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30.PUNPEE『MORDEN TIMES』(17)

MODERN TIMES

 

 

29.Enjoy Music Club 『FOREVER』(15)

FOREVER

 

 

28.坂本真綾『Driving in the silence』(11)

 

 

27.ねごと『ex Negoto』(11)

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26.くるり『THE PIER』(13)

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25.木村カエラ『MIETA』(14)

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24.堀江由衣『秘密』(12)

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23.アイドルネッサンス『アワー・ソングス』(16)

 

 

22.イロメガネ『37.2℃』(16)

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21.安藤裕子『JAPANESE POP』(10)

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20.クラムボン『triology』(15)

 

 

19.AL『心の中の色紙』(16)

心の中の色紙

 

 

18.ラッキーオールドサン『ラッキーオールドサン』(15)

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17.チャットモンチー『共鳴』(15)

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16.折坂悠太『平成』(18)

 

 

15.赤い公園公園デビュー』(13)

公園デビュー

 

 

14.宇多田ヒカル『Fantôme』(16)

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13.七尾旅人『リトルメロディ』(12)

 

 

12.阿部真央『ポっぷ』(10)

 

 

11.カネコアヤノ『燦々』(19)

「燦々」※初回盤(CD+DVD)

 

 

10.Homecomings『SALE OF BROKEN DREAMS』(16)

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9.青葉市子『qp』(18)

qp

 

  

8.Special Favorite Music『World's Magic』(16)

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7.後藤まりこ『m@u』(13)

 

 

6.サカナクションDocumentaLy』(11)

  

 

5.ミドリ『shinsekai』(10)

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4.きのこ帝国『フェイクワールドワンダーランド』(14)

 

 

3.YUKIうれしくって抱きあうよ』(10)

うれしくって抱きあうよ

 

 

2.andymori『ファンファーレと熱狂』(10)

ファンファーレと熱狂

 

 

1.ふくろうず『砂漠の流刑地』(11)

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「平成映画女の子ランキング」を集計しました!

「平成映画女の子ランキング」を集計しました!

 

「平成映画女の子ランキング」を集計しました。たくさんの参加ありがとう!

 

実施概要はこちら。

yama51aqua.hatenablog.com

 

 

 

集計ルール・及びその他注意など

 

  • 今回は女優(女の子)に対する票数を集計しました(記事後半に別でおまけをつけています)。
  • 20位~1位までのランキングとします。
  • ♯平成映画女の子ランキング のハッシュタグでつぶやかれた2019年5月2日までのツイートすべてを対象にして集計しました*1
  • 有効投票者数は95名。有効投票数は898票、投票された女の子の人数は264人でした(惜しくも100名、1000票には届きませんでした)。
  • 1~10位のように順位付けしている人が多くなかったので、1位に挙げていても2位に挙げていても同じように「1票」として扱いました。
  • そのため、1人あたりの票数制限は設けませんでした。*2
  • 反対に、1票(1人)のみ投票した人も同じように集計しています。
  • ちなみに一人あたりの平均投票数は9.5票(人)でした。
  • 一人が別作品を挙げて1人の女優に2回投票していても、それは「1票」として集計しています。*3
  • 個別の投票数は公開しません。

 

 

ランキング(20位~11位)

さぁ、これが『平成映画女の子ランキング』だ!!!!

 

20位 浜辺美波

(投票された作品:『きみの膵臓が食べたい』など3作) 

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『きみの膵臓が食べたい』が多くの支持を集め、期待の若手がランクイン。他には『センセイ君主』などへの投票が見られました。

 

 

 

 

19位 岸井ゆきの

(投票された作品:『愛がなんだ』など3作)

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『愛がなんだ』が圧倒的な支持を集め、20位圏内に入り込みました。『愛がなんだ』は4月19日公開のため、平成最後の一週間でここまで評価されたことになります。この映画の反響の大きさが伺えます。

 

 

 

 

18位 深津絵里

(投票された作品:『(ハル)』『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』など4作)

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平成で最も売れた日本映画こと『踊る2』。批評家界隈からの評判はあまりよくない印象ですが、多くの支持を受けました。実はみんなだいすきなんじゃないか。他には森田芳光の『(ハル)』が人気で『踊る2』以上の得票数を集めました。*4

 

 

 

 

17位 夏帆

(投票された作品:『天然コケッコー』など4作) 

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 あのころの夏帆は本当にかわいかった。もし、ゼロ年代の終わりなんかに投票を行っていたら、もっと上の順位だったのではないかと個人的には思います。

 

 

 

 

16位 黒木華

(投票された作品:『リップヴァンウィンクルの花嫁』など5作)

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静かながら凛とした存在感を見せていた『リップヴァンウィンクルの花嫁』への票が多かったです。あとは票数は多くありませんでしたが、山田洋次『小さいおうち』や樹木希林の遺作『日日是好日』など、古風な作品にも投票されていました。

 

 

 

 

15位 松たか子

(投票された作品:『四月物語』など5作)

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黒木華の『リップヴァンウィンクルの花嫁』もそうですが、岩井俊二の作品は本当に強いですね。『四月物語』の松たか子を観ればみんなロリコンになってしまう(そんなにロリでもない)。 

 

 

 

 

14位 麻生久美子

(投票された作品:『インスタント沼』『ひまわり』『カンゾー先生』など7作)

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多くの票を集めた作品はありませんでしたが、コメディから文芸映画、行定勲初期作品など幅広い作品から少しずつ票を集めてこの順位に。麻生久美子の映画ばっかり見ている時期があったなぁ。

 

 

 

 

13位 小松菜奈

(投票された作品:『恋は雨上がりのように』『渇き。』『来る』など8作)

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デビュー作『渇き。』もインパクトがありましたが、『恋は雨上がりのように』が多くの票を集めました。

 

 

 

 

12位 安藤サクラ

(投票された作品:『百円の恋』『万引き家族』など3作)

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『百円の恋』のまさに体当たりの演技は凄かった。話題作『万引き家族』を上げる人もやっぱりそれなりに多かったです。 

 

 

 

 

11位 広瀬すず

(投票された作品:『海街diary』『ちはやふる』シリーズ など6作)

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やっぱり入ってくるよね!『海街ダイアリー』での四姉妹の末っ子に多く投票されました。『ちはやふる』はどのちはやふるだか書いていない人が多かったです。

 

 

 

 

 

 

 

ランキング(10位~1位)

 

 

10位 池脇千鶴

(投票された作品:『ジョゼと虎と魚たち』『そこのみにて光輝く』など4作)

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池脇千鶴のトップテン入りは個人的にうれしい。ちーちゃんはゼロ年代のヒロインだった。日本映画のランキングっていう感じがしますね。やはり『ジョゼと虎と魚たち』に多くの投票が集まりました。

 

 

 

 

9位 ペ・ドゥナ

(投票された作品:『リンダリンダリンダ』『空気人形』『ほえる犬は噛まない』の3作)

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 ぼくらのペ・ドゥナ。平成という括りなので、日本映画に投票する人が多かったためか、日本映画にも出ているペ・ドゥナが非日本人最上位になりました(といっても主な出演作は2本なのですごい)。

邦画だけでなく、韓国映画の『ほえる犬は噛まない』などにも票が集まったことが彼女の人気の高さを感じさせます。

 

 

 

 

8位 吉高由里子

(投票された作品:『横道世之介』など6作)

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天真爛漫なお嬢様を演じた『横道世之介』への票が多かったです。個人的にはテレビでの活躍がメインの印象もあるのですが、こうやって上位にランクインしてくるのはさすがです。

 

 

 

 

7位 長澤まさみ

(投票された作品:『モテキ』など7作)

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投票のほとんどが、2010年代に入ってからの作品『モテキ』だったのが、長澤まさみという女優のキャリアから考えると面白かったです。逆に社会現象にもなった『世界の中心で愛を叫ぶ』をはじめ『ロボコン』『タッチ』『ラフ』などの初期作品はあまり投票されませんでした。

 

 

 

 

6位 二階堂ふみ

(投票された作品:『ヒミズ『私の男』『ほとりの朔子』など11作)

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ヒミズ』を始め、2010年代の日本映画で独特の存在感を放った彼女がランクイン。もう十分なキャリアがある彼女ですが、朝ドラヒロインも決まりこれからもう更に一段階ステップアップしそうな感じもあります。

 

 

 

 

5位 満島ひかり

(投票された作品:『愛のむきだし』『川の底からこんにちは』の2作)

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いうまでもなく多くの映画に出演していますが、票が入ったのはなんと『愛のむきだし』と『川の底からこんにちは』の2作のみで、この2作品の衝撃の強さがわかります。多分もう石井裕也の作品には出ないだろうから悲しい…。

 

 

 

 

4位 宮崎あおい

(投票された作品:『害虫』『ソラニン』など11作)

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10代のころの『害虫』と20代後半の作品『ソラニン』がそれぞれ人気を集め、長い期間第一線で活躍していることが結果に表れました。ちなみに世に出たともいえる衝撃作『EUREKA』にはあまり票は入りませんでした。おかしいなぁ…。

 

 

 

 

3位 松岡茉優

(投票された作品:『勝手にふるえてろ』『万引き家族』『ちはやふる-下の句-』など4作)

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勝手にふるえてろ』の人気がすげえ!募集した「女優+映画」の形だと"松岡茉優勝手にふるえてろ』"という投票がダントツ1位でした。そのほかに『ちはやふる』や『万引き家族』など近年の話題作のヒロインとしての松岡茉優の存在感の大きさが結果に表れました。

 

 

 

 

2位 橋本愛

(投票された作品:『桐島、部活やめるってよ』『告白』『リトル・フォレスト』など13作)

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『桐島』と『告白』の衝撃は凄まじく、多くの票を集めたほか、ただ美しくご飯を作り食べる作品『リトル・フォレスト』の人気も高かったです。橋本愛のすごかったのは票が入った作品の数が多かったことで13作もの作品に票が入っているのは最多です。決して長くはないキャリアの中で出演した作品の多くが愛されていることが伺えますね。

 

 

 

 

1位 蒼井優

(投票された作品:『リリィ・シュシュのすべて』『花とアリス』「百万円と苦虫女』など10作)

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結婚おめでとう!!!!平成映画ベスト女の子は蒼井優だ!!!

 岩井俊二作品を中心に多くの票を集めましたが、10年代前初期の『百万円と苦虫女』、しずちゃんとの共演作『フラガール』、近年の『彼女がその名を知らない鳥たち』やアニメ『ペンギン・ハイウェイ』など幅広く色んな作品に投票されたのが決め手かと。そういえば蒼井優の作品いっぱい観てるもんなぁ。

 

 

 

 

 

 

おまけ

 いろいろなおまけです。

 

多く投票された映画

1.勝手にふるえてろ
2.愛のむきだし
3.リンダリンダリンダ
4.花とアリス/横道世之介
6.ジョゼと虎と魚たち/ヒミズ
8.モテキ
9.百円の恋
10.愛がなんだ/寝ても覚めても

 

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一番投票された映画は『勝手にふるえてろ』でした。シリーズを含めるなら10位に『ちはやふる』が入ります。『寝ても覚めても』で多く票が集まった唐田えりかは惜しくもランクインしませんでした。

 

 

 

 

 

 

非日本人ランキング

1.ペ・ドゥナ
2.エマ・ワトソン
3.スカーレット・ヨハンソン
4.クロエ・グレース・モレッソ
5.ズーイー・デシャネル

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平成ということで日本人以外への投票は少なかったですが、日本映画に出演しているペ・ドゥナを除くとエマ・ワトソンへの投票が多かったです。ここでもナタリー・ポートマン入ってなかった・・・。 

 

 

 

 

 

 

異職女優ランキング

1.YUI
2.Cocco
2.中島美嘉
2.浜崎あゆみ
2.戸川純

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ごめんなさい、 ランキングじゃないですね。面白かったからまとめちゃいました。ミュージシャン系で一番票数を集めたのはYUIでした。

 

 

 

 

 

 

 

感想 

皆さま、投票・ご参加ありがとうございました。といっても、企画を知らずにハッシュタグで遊んでくれた人がほとんどだとは思いますが…笑

元々、集計するくらいの票数が集まるかな?という意識で開始したのですが、なんとかランキングが形になるくらいの数の方々が参加してくださって、とてもありがたい気持ちです。といっても、まだまだ数が多くなく、偏りのあるランキングであることは否めず、別の人・別のタイミングで実施すれば、全く異なった順位になるかとは思いますが、これはこういうものとして楽しんでいただければよいなと思います。

「平成」という冠をつけたからか、洋画への投票はあまり多くなく、私の予想のようにマチルダがランク入りする、ということなどはありませんでした(そういうランキングも観てみたい)。あと、私が1位にあげた成海璃子ちゃんへの投票も1票だけ。なんで!!笑)

また、なんの区切りで実施できるかはわかりませんが、集計は楽しかったので、また何かの機会に遊ばせていただけたらと思います。次回はレビューみたいなこともやりたいね!

 

 

 

 

 

 

 

 

追記

蒼井優ちゃん結婚したので急いで更新しちゃいました。1位おめでとう!!記者会見での幸せそうな表情を見て、今まで自分たちが見ていたのは蒼井優の恋する姿ではなくて、アリス(花とアリス)や詩織(リリィ・シュシュ)の恋する姿だったんだなって思っちゃいました。そういう意味でなんとなく企画の趣旨にあってるな(?)と。

改めて、結婚おめでとうございます!!!

 

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天才はあきらめた (朝日文庫)

天才はあきらめた (朝日文庫)

 

 

 

 

 

*1:平成中につぶやかれたもののみの集計でもよかったのですが、令和になってからのツイート数が多くなかったため、まとめて集計しました。

*2:その中で、悪質なものは除くつもりで集計したのですが、集計にあたって特別悪質なものはなかったため、すべて集計しています

*3:例:長澤まさみ世界の中心で愛をさけぶ長澤まさみモテキ」というツイートがあった場合、長澤まさみ1票として計算しています

*4:実写映画として。アニメ映画はジブリ君の名は。があります。

【映画】平成映画ベスト

 

いわゆるマイベスト。記録用に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10.犬童一心ジョゼと虎と魚たち』(03)

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9.湯浅政明マインド・ゲーム』(04)

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8.風間志織せかいのおわり』(04)

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7.庵野秀明ラブ&ポップ』(98)

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6.相米慎二『お引越し』(93)

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5.矢口史靖ひみつの花園』(97)

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4.萩生田宏治『神童』(07)

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3.三木聡『転々』(07)

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2.市川準大阪物語』(99)

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1.小林啓一『ももいろそらを』(12)

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平成映画ベスト女の子ランキングを観ていたら、記録に残しておきたくなった。ほとんどオールタイムベストのようなものなので少し恥ずかしくなる。個人ブログなので(という注釈が必要なのかはわからないけど)、大衆性も総括も考えないで極めて個人的なリストにした。だから、例えば明日になったら別のものをチョイスするかもしれない程度には気分で選んだけれど、それでも自分という人間を見透かされてしまうような気になってしまう。

私は友達がいないので、それが青春映画でも、コメディでも映画を通して人間を観ていたし、映画を通して世界を観ていた。うまくいえないけど、これはそういうリストなんだと思う。世界は世界にしかなくて映画の中にはないけれど、誰かが好きな世界とか誰かが好きじゃない世界はそこにある。そのことがなんとなく好きだった。

他人の好きな映画のリストを見て、誰かの好きなものがわかって、誰かの好きなものじゃないものがわかる。その人の目に世界がどう映っているのかが気になる。わかるって気になってしまうことも、笑っちゃうくらいなにもわかりあえない時もある。

例えばジョゼをとても好きだな、と思う。そういうとき、私は、ジョゼを大好きな人と、ジョゼを大嫌いな人に会いたくなる。いろんなことを話し合ってみて、わかりあったり、つきはなしあったりしてみたくなってしまう。いまだに私は映画を観ながらずっと、友達を探している。

 

 

 

 

About the Pink Sky

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