世界の魔法について

それと、あとほんの少しのいくつか

1年が過ぎました

大好きです。そしてこれはただの私の思想だから、私以外の誰が読んでも意味がない。でもあなたに絶対書かなきゃいけないと思った。ほんとうはもっと早く書くべきだったのかもしれないね。昼にもいろんなことを考えて書いてみたけれど、消した。そしてこういうありきたりな言葉になってしまう。でもね、結局のところ、みんなが色々前向きな言葉を言ってくれても、笑ってくれても、黄色とかオレンジの花と赤いベンチとに手を合わせてみてもいやいやなんで手なんか合わせてるのかな?っていうふうで、私の方は全然全くまだまだ現実のような気がしないのです。

宙に浮かんだままで、紐の先を、誰も持っていない風船みたいになんだか前よりもぼんやりとしちゃって、心もとない気持ちです。いなくなったわけではなく、あなたがいる世界の中に、いないという事実があとから存在して横たわっているような気がしている。あなたがいることとあなたがいないということは相反することなのに、どちらも成り立たない2つの事柄が同時に胸の中にあって、でも観たステージにも出てこなかったし、しばらく新曲を聴いていないなぁと言う気持ちが、そうなんだろうなぁ、と類推させる。もともと友達とかでもなくてただ音楽のむこうにいる人だったからなおさらわかっていないのかもしれない。音楽はいつだって変わらずに私のなかにある。減ったり増えたりしないでずっとここにある。

 

あの頃は、もしかしたら今も、ずっとね、ふざけたり、テキトーに喋ったり、なんにも本当のことなんか言わないままで過ごしていたから、「明るいね」なんて言われてみちゃってもして、ぜんぜん違うほんとうのところはどこにもいなくなってしまっているような気がして、

たとえば、かなしいことが本当に起こったとき、人一倍暗くてネガティブだから、前もってそれよりもかなしいことを準備しているから、全然平気でいられて、だって現実は考えるサイアクよりはさ、たまにはほんの少しだけよかったりもするじゃんか、考えるよりはましだよね、世界は美しいもん、だってってにこにこ笑っていたら「ポジティブだね」なんて言われちゃって、世界にたった一人ぼっちな気がしても。

絶対にあなたの音楽だけは近くにいてくれて、だから私はそれをお守りのようにして。ぼくらのヒーローに歌わせてくれたみんなのうたのことを、まるで私の歌のようにして、ずっとずっと毎日いつでも取り出せるところにしまっておいた。「僕たちは何だか全て忘れてしまうね」私もそうだし、あなたもきっとそうだったんだろうと思う。だから時々取り出して唱える。Joy!Joy!

赤い公園の音楽や、あなたの作った音楽が増えるたびに、私のお守りは少しずつ増えていって、そのお守りたちは、私に足場みたいなものをくれた。なんとか一人でも立てるようになった私は、世界が美しいということを思い出せる日が多くなって、映画だとか、ともだちだとか、他の音楽だとか、また別の偶像だとか、他のお守りも持てるようになっていった。なっていったんだよ。それはあなたが私の2年かそこら先から、大丈夫だよ、行こうぜ、って旗を振ってくれていたから。私はあなたの歌や、歌われる思想がある世界のことを肯定できたし、好きでいることができた。今考えると、私は同じように旗を振り返してあげることはできていたのかしら。

 

だからね、やっぱり、今は、ふわっと飛んで行っちゃった風船みたいになっちゃって、先を照らす光みたいなのが見えなくなっちゃって、訳がわかんなくなっちゃって、世界ってなんだったのかな、みたいなふうに考えたりなんかして。そうしていて、私はずっとあなたの音楽に頼りきりだったことに気づく。今だって、ぼんやりとしちゃっているままだし、多分それはこれからもそうだけど、だとしたら、あなたが私を救ってくれたようには、私はまだ誰も救えていなくて、でもそうしなきゃいけないんだとわかる。だってそういうことでしょ、勝手にだけど。

いや、そんなことってできるのか?できないような気がするなぁ、なんて思いながらあなたの音楽を聴いて、そしたら本当に意味がわからないくらい素敵すぎて、ちょっと笑ってしまう。私もおんなじように出来るかはわからないけど、きっと出来ないけれど、とりあえずこんな素敵な音楽があるんだよ、ってことだけは世界中のともだちに伝えたいな、と思う。そしてあなたが引っ張ってくれたように、きっと私が今度は誰かを引っ張るばんなのかも、と勝手に思ったりしています。

私は知っている。やっぱり私たちはすぐに忘れてしまうこと。忘れたような気になってしまうこと。でもあったことは嘘じゃないし、なくなったりしないことを信じている。別に忘れてしまったとき、何もかもサイアクで、なにもないように見えたとしても、あったことも、世界が美しかったことも嘘じゃない。とりあえず今はそういうふうに思っています。

もしかしたら、明日の私もきっと忘れちゃうけど、忘れかけちゃうかもしれないけど、とりあえずあなたの年齢に追いつくくらいまでは頑張ってみようと思います。えら。ハードルが高すぎる。

 

初めてHOPEを買いました。パッケージこんなに開けづらいのかよ。あなたがいないことに泣きながら、あなたのいたことを愛しています。君の旅がどうか美しくありますように。いつも今日もありがとう。大好きです。

 

pray

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